10月21日(現地時間)、ロシア連邦保安局(FSB)は、軍事情報を収集し、ウクライナ情報機関に提供した疑いで、モスクワでロシア人を逮捕したと発表した。
FSBによると、この20代男性は2019年から2020年にかけてウクライナを訪問し、同国の軍関係者らと面会した。
容疑者は、2022年に紛争が激化し始めた後、ソーシャルメディアチャンネルを通じてモスクワとクラスノダール地域にあるロシアの防空システムの位置に関する情報を共有したとされている。
FSBによると、この人物が提供した座標はその後、軍事目標に対するミサイル攻撃や無人航空機(UAV)攻撃に使用されたという。
同当局はまた、容疑者の逮捕と取り調べを記録したビデオも公開したが、その中で同容疑者はウクライナを訪問し、政治的抗議活動に参加し、その後ウクライナ軍や諜報部隊に協力したことを認めた。
刑事事件は国家反逆罪で起訴され、最高刑は終身刑となる。裁判所は容疑者に捜査中の拘留を命じた。
FSBは、ウクライナ情報機関が今もソーシャルネットワークやメッセージングアプリを通じてロシア国民を募集していると警告し、「違法活動」への参加による刑事訴追を避けるために警戒を強化し「この種の挑発を容認しない」よう国民に呼び掛けた。