バターには飽和脂肪が多く含まれることが多い
無塩バター大さじ1杯には約7グラムの飽和脂肪が含まれており、1日に複数回使用するとこの量はすぐに増えてしまいます。ロサンゼルスのシーダーズ・サイナイの専門家クリスティーン・スカーセロン氏によると、ビーガンバターにはブランドによって3~8グラムの飽和脂肪が含まれており、多くのバターは一般的な飽和脂肪源であるココナッツオイルやパーム油から作られているという。
米国心臓協会は、飽和脂肪を総カロリーの 5 ~ 6% 以下にすることを推奨しています。これは、2,000 カロリーを摂取する場合、1 日あたり約 13 グラムに相当します。 USDA は総カロリーの 10% 未満というより柔軟な制限を設けています。
ビーガンバターは完全に健康的ではない
ロードアイランド大学のマヤ・バディベロー博士は、「ビーガンバターは不飽和脂肪の割合が高いが、加工や乳化剤、香料、食品着色料などの一部の添加物が健康に悪影響を与える可能性がある」と述べた。
また、ロサンゼルスの栄養・栄養学アカデミーの栄養士ジェイミー・モク氏は、「通常のバターの粘稠度を再現するために、ビーガンバターには、すべて飽和脂肪であるココナッツオイル、パーム油、パーム核油が使用されています。」と説明しています。
オリーブ油、キャノーラ油、ヒマワリ油、ベニバナ油などの油には、室温で液体の不飽和脂肪酸が含まれています。モク氏は「マーガリンは通常のバターよりも優れているが、どちらのタイプも完全に支持できるほどではない。ユーザーは飽和脂肪が少なく、不飽和脂肪が多い製品を選ぶべきだ」と述べた。
521,000人以上を対象とした2021年の研究では、バターをオリーブオイル、キャノーラ油、またはコーン油に置き換えると、がん、糖尿病、心臓病による死亡率が低下することがわかりました。
ハーバード大学THチャン公衆衛生大学院のQi Sun博士は、「飽和脂肪を健康な植物油に置き換えることは、心臓病の危険因子であるLDLコレステロールを減らすのに役立つ」と強調した。