国防総省は10月24日、政府機関閉鎖中の軍人の給与や手当の補填として匿名で1億3000万ドルの寄付を受領したことを確認した。
国防総省首席報道官ショーン・パーネル氏によると、米国防総省は10月23日に「一般贈与受領権」に基づいて寄付を受け入れたという。
パーネル氏は「寄付は軍人の給与と手当を相殺するために使われるという条件で行われた。民主党が軍人への給与の支払いを差し控えることを決定したことを受けて、この寄付者の支援に非常に感謝している」と述べた。
ドナルド・トランプ大統領は10月23日、ホワイトハウスでの演説で寄付を発表し、「愛国者」で「私の友人」が米国政府閉鎖による予算不足に寄付したいとの意向を表明したと述べた。
しかし、1億3,000万ドルの寄付では、政府が兵士の給与や手当を賄うために2週間ごとに支出する数十億ドルを相殺することはほとんどできない。
アメリカン・エンタープライズ研究所の上級会員であるトッド・ハリソン氏によると、米軍関係者の基本給と手当は1サイクル当たり約65億ドルに上る。
10月23日、米上院は政府機関閉鎖の中で不可欠と考えられる現役軍人やその他の連邦職員に給与を支払う共和党法案を可決できなかった。民主党は政府機関閉鎖の影響を受ける連邦職員全員に給与を支払う代替案を提案したが、これも失敗した。