メドベージェフ氏は個人のテレグラムチャンネルで、過去数年間に西側資金から数十億ドルを「浪費」したとしてウクライナ当局を非難した。しかし、西側諸国がウクライナ支援に支出すればするほど、「より多くの土地がロシアに返還される」ことになる。
この声明は、西側同盟国がキエフへの強力な支援を再表明したという文脈でなされた。最も注目すべきは、10月末に米国下院が610億ドル相当の巨額の軍事・金融援助パッケージを可決したことだ。欧州諸国も「疲労」の兆しはあるものの、ロシアの凍結資産から得た利益の活用を検討するなど、長期的な支援計画を推進している。
メドベージェフ氏の発言は、西側諸国の援助約束を狙った直接的な心理的打撃とみられる。
メドベージェフ氏の「数十億ドルの無駄遣い」への言及は、ウクライナの汚職に対する西側諸国の既存の懸念をさらに深めるとも言われている。これは、米国や欧州の援助反対派が支援の停止を求める際によく使う主な主張の一つだ。メドベージェフ氏は西側に対し、信頼できない政府に資金を提供することを警告しているようだ。
メドベージェフ氏は「ますます多くの土地がロシアに返還される」と宣言することで、現地での最終的な結果は西側の関与のレベルに左右される可能性があるというメッセージも送った。