75歳以上の女性の乳房鏡検査でも乳がんを早期に発見できる
カリフォルニア州ロサンゼルス大学(UCLA)のデビッド・ゲッフェン医学院の新しい研究によると、80歳以上の女性の乳房画像検査は、病気がまだ治療が容易な初期段階で乳がんの早期発見に役立つ可能性があります。
UCLAの外科准教授であり、研究の主な著者であるニムミ・カクラク博士によると、「早期発見により、治療強度を下げながら優れた結果を達成できます」。
結果は、研究グループが2013年から2020年の期間に乳がんと診断された80歳以上の174人の女性の記録を分析した後に得られました。ほとんどの場合、エストロゲン受容体が陽性であり、HER2が一般的で治療が容易な癌のタイプであり、早期に発見されました。
乳房画像検査を継続する女性は、癌の再発リスクが55%低くなり、死亡リスクが74%も減少します。年齢、腫瘍の種類、手術方法を含めてもです。
選択的なスクリーニングを継続すべきです
現在、米国では75歳以上の女性の乳がんスクリーニングに関する統一されたガイドラインはありません。米国予防サービス特殊部隊(USPSTF)は74歳までスクリーニングを推奨し、米国がん協会(ACS)は、女性が依然として健康であり、少なくとも10年間生存することが期待されている場合にのみ、スクリーニングを継続することを提案しています。
ACSの早期癌発見科学担当上級副会長であるロバート・スミス博士によると、「4人の女性のうち1人が75歳以降に乳がんと診断されています。そのほとんどは新規症例であり、乳房画像検査で早期に発見できます。」
MDアンダーソン癌センター(ホーストン、米国)の乳がん専門家であるジェイソン・ムアビ博士も、高齢者は乳がん検診を自主的に中止すべきではなく、専門医に相談して個人の利点とリスクを評価する必要があると勧めています。彼は、「検診の決定は、年齢だけでなく、全体的な健康状態に基づいて行う必要がある」と強調しています。
早期発見は依然として金の鍵
研究者らは、定期的な乳房撮影は、医師が長年にわたって画像を比較しやすくし、乳組織の最も小さな変化を検出するのに役立つと指摘しています。より大規模な研究が必要であるにもかかわらず、現在の結果は、年齢が乳がん検診の障壁ではないという見解を裏付けています。
早期発見は依然として最も重要な要素であり、80歳以上の女性も生活の質を維持し、治療の成功の可能性を高めるのに役立ちます。