
グリニッジ標準時(GMT)5時04分、米国の金先物12月渡しは0.4%上昇し1オンス当たり4010ドルとなった。
米ドルが約3カ月ぶりの高値に上昇するなか、金価格は10月20日に記録した1オンス当たり4,381.21米ドルという過去最高水準から約9%下落した。
OANDAのシニア市場アナリスト、ケルビン・ウォン氏は「多くの技術的要因により金価格の勢いが欠けている一方、米ドルは依然かなり堅調で、これが金にマイナスの影響を与えている」と述べた。
FEDは10月29日、今年2度目となるさらに25ベーシスポイントの利下げを実施した。しかしその後、ジェローム・パウエルFRB議長の「タカ派」発言により、投資家はFEDが2025年も政策緩和を続ける可能性を疑うようになった。
CMEフェドウォッチ・ツールによると、トレーダーが現在、FRBが12月に利下げする確率は71%にとどまっており、パウエル議長の声明前の90%以上から低下した。
金 - 低金利環境や経済が非常に不安定な場合に恩恵を受けることが多い無利息資産。
投資家は現在、今週の米ADP雇用統計とISM PMI指数に注目しており、これらはFEDの「タカ派」姿勢に影響を与える可能性がある経済指標と考えられている。
「現在、米中貿易摩擦の緩和により、安全資産としての金の役割は若干低下している。市場は、特に株式グループにおいて、より『リスクオン』の考え方に移行している可能性がある」とウォン氏は付け加えた。
ドナルド・トランプ米大統領は先週、中国がフェンタニルの密輸を規制し、米国産大豆の購入を増やし、レアアースの輸出を増やすことと引き換えに、中国との関税を部分的に引き下げることで合意したと述べた。
他の貴金属市場では、スポット銀が0.2%上昇して1オンスあたり48.75ドル、プラチナが1.5%上昇して1オンスあたり1,590.86ドル、パラジウムが0.1%下落して1オンスあたり1,432.18ドルとなった。
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