クレムリンは、演習の枠組みの中で、ヤルス大陸間弾道ミサイル、シネバ弾道ミサイル、Tu-95戦略爆撃機を含むロシアの「核トリオ」の全構成要素が参加したと発表した。
クレムリンの声明によると、この作戦は軍の指揮系統の能力を試すことを目的としている。
ワレリー・ゲラシモフ国軍参謀長はビデオ会議を通じてプーチン大統領に対し、今回の演習は「核兵器の使用を許可する手順の練習」を目的としていると報告した。
オンライン会議にはプーチン大統領とゲラシモフ将軍の参加に加え、アンドレイ・ベローソフ国防大臣も参加した。これら3人は、戦争が勃発した場合に核兵器を発射する過程において重要な人物でもある。
これに先立ち、ロシアは9月中旬にもベラルーシとZapad-2025と呼ばれる共同演習を開催した。このイベントは9月13日から9月16日までロシアのニジニ・ノヴゴロド地方にあるムリノ訓練場で開催された。

ロシア指導者は兵士たちに向かって、演習の目的はあらゆる攻撃的な行動から連邦国家(ロシア・ベラルーシ同盟と名付けられた)を守る能力を訓練することであると強調した。
プーチン氏は、今回の演習ではロシアがウクライナでの特別軍事作戦で得た経験に基づいて構築された現代兵器技術と戦略がすべて適用されると断言した。
プーチン大統領によると、ザパド2025演習の枠組み内の41の訓練場には、10万人の兵士と333機の戦術・戦略・軍事輸送機を含むあらゆる種類の武器1万丁が配備されていたという。
水上艦、潜水艦、兵站艦を含む247隻以上の軍艦も演習に参加した。