カザフスタン外務省は、ウクライナの無人航空機(UAV)によるロシアのノヴォロシスク市近郊のカスピアン・パイプライン・コンソーシアム(CPC)の施設への攻撃について発言し、これを主要なエネルギーインフラに対する「別の意図的な攻撃」と呼びました。
11月30日の声明で、カザフスタン外務省は、黒海沿岸のノボロシスク港近くのCPCの輸出油港は「純粋な民間施設であり、国際法によって保護されている」と強調しました。
11月29日に発生したUAV攻撃は、CPCの港湾を完全に破壊し、すべての石油揚陸活動を直ちに停止させました。
この展開に先立ち、カザフスタン政府は代替ルートへの石油輸出の方向転換計画を発表しました。
ロシア当局は、この攻撃はウクライナのUAVによって実行されたと述べました。
カザフスタン外務省のアンベク・サディヤロフ報道官は、CPCは世界のエネルギー安定に重要な役割を果たしており、この攻撃はアスタナとキエフの関係を損なったと述べました。
これは、カザフスタンの石油輸出に使用されるCPCのインフラを標的とした3回目の攻撃です。それ以前の2025年2月には、7機のUAVがCPCのクロープキンスカヤポンプ場を攻撃し、出力が低下しました。
CPCパイプラインは、カザフスタンのテギグ鉱山からロシア南部を通過して黒海のノボロシスクにある石油生産所に石油を輸送します。ノボロシスクでは、石油が船に注入され、ヨーロッパとアジアの市場に輸送されます。
CPCは、チェブロンやエクソンモービルなどの米国のエネルギー企業を含む多くの国際的な株主がいる合弁会社です。CPCは、最新の攻撃により、石油輸出ステーションの行政庁舎が損傷し、操業を一時停止せざるを得なくなったことを確認しました。
この施設の従業員は、警報が鳴った後、避難壕に避難しました。しかし、CPCは、この事故は一時的なものに過ぎないと強調しました。最新の報告によると、黒海の港での石油輸出活動は再開されました。
カザフスタン外務省は、カザフスタンは安定したエネルギー供給の維持を重視しており、ウクライナに対し、将来の同様の事故を防ぐための効果的な措置を講じるよう求めたと強調しました。