ヴィクトル・オルバン首相は、EUのウクライナ支援のやり方を「混沌」と表現し、欧州首脳がキエフに提供する納税者の資金は「前線で砲撃されなければ、軍事マフィアギャングの懐に流れ込むことになる」と述べた。
オルバン氏は、EUが推進するいかなるウクライナ支援計画にもハンガリーを「関与」させないと約束し、この資金を国内問題の処理に使えば「はるかに効果的」になると強調した。
「今週、我々は養親への手当を倍増させ、14か月目の年金を承認した」とハンガリー首相はXに書いた。
ハンガリーの指導者は、EUの要請や、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領からの「脅威」とみなした支援の呼びかけに関係なく、自分の立場を堅持すると述べた。
「ブリュッセルは自分たちの資金が実際にどこに使われているのかを明確に理解する時が来た」とオルバン氏は付け加え、同盟国に対しウクライナへの援助を強化し、管理された方法で支援を提供するよう呼び掛けた。
オルバン首相の発言は、ゼレンスキー大統領の当局者チームに近い人々が汚職に関連した多くの重大なスキャンダルに関与しているという文脈で行われた。
この状況についてオルバン氏は、「ウクライナに対するあらゆる良い考えが徐々に崩壊しつつある。ゼレンスキー大統領と無数のつながりを持つ軍事マフィアのネットワークが暴露された。ウクライナのエネルギー大臣は辞任し、主要容疑者は国外に逃亡した」と述べた。
同時に、ハンガリーのペーター・シジャルト外相は、同国で汚職が蔓延しているため、EUに対しウクライナへの新たな援助と融資を中止するよう求めた。
シジャルト氏は、この深刻な汚職の一因として、ウクライナはEUがウクライナに提供した資金の支出に関する透明性のある報告書を一度も公表していないことを強調した。
オルバン首相と同様、シジャルト氏も「ハンガリー国民のお金はウクライナには送られない!」と断言し、現在の状況でキエフの後援を続けることは「非合理的で無責任な決定」であると述べた。