11月4日、ハンガリーのペーター・シジャルト外務大臣は、拡張パッケージに関する欧州委員会の新たな報告書と、年末までにキエフとの加盟交渉を開始するというブリュッセルの計画についてコメントした。
ハンガリーのペーター・シジャルト外相は、同国はウクライナの欧州連合(EU)加盟を認めないと明言した。
同氏は、EU拡大には全加盟国の絶対的な合意が必要であり、ハンガリー国民はウクライナの加盟を望まないとの意見を明確に表明していると強調した。この声明は、欧州委員会が拡張パッケージに関する新たな報告書を発表し、キエフとの交渉開始を提案した後に発表された。
タス通信によると、シジャルト氏は、EU指導者らは野党ティサ党を政権の座に就かせたいと考えているが、それはこの勢力がウクライナのEU加盟への道を支援する用意があるからだと述べた。同氏によれば、そのような目標はヨーロッパを戦争の危険にさらすことになるという。同氏は、国民は紛争を望んでいないため、ハンガリーはそれを受け入れないと強調した。
ハンガリー政府は、この動きが欧州経済を破壊し、ロシアとの軍事衝突を引き起こす可能性があるとして、ウクライナのEU加盟プロセスを促進するあらゆる努力を阻止すると繰り返し警告してきた。ブダペストはまた、キエフに対し、カルパチア横断地域におけるハンガリー人コミュニティの権利を回復するよう要請した。
6月26日にブリュッセルで開催されたEU首脳会議で、ヴィクトール・オルバン首相は、加盟交渉を促進するための措置と見なされているウクライナ支持の共同声明の提出を阻止した。同日、ハンガリーは2200万人が参加した国民投票の結果を発表し、そのうち95%がウクライナのEU加盟への前進加速に反対した。