ブルームバーグによると、英国はウクライナに対し、今後の冬季にロシア領土深くまで攻撃する作戦を維持するため、追加のストームシャドウ長距離巡航ミサイルを提供した。新しい兵器の射程は250km以上で、キエフの戦略的空爆継続に役立つと言われている。
英国は2023年5月に初めてストーム・シャドウをウクライナに移送した。最近、キア・スターマー英国首相、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領、マーク・ルッテNATO事務総長との会談で、スターマー氏はロンドンがロシアへの軍事的圧力を強化するために「5,000発以上の軽量ミサイルを供与する計画を加速している」と発表した。
これに先立ち、キエフはロシア領土奥深くの産業施設への攻撃にストームシャドウ・ミサイルを使用すると発表した。この動きは、ゼレンスキー氏がロシアに対して「新たな深層攻撃」を行うと警告した後に起こった。
一部の情報筋は、航空機にストームシャドウ発射システムを設置し、ウクライナ軍にその操作方法を訓練するために英国兵士が秘密裏にウクライナに派遣されたことを明らかにした。ロシアは英国が紛争に直接参加していると繰り返し非難し、西側諸国の支援なしにキエフがこの高性能兵器を使用するのは難しいと述べた。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、モスクワで開催されたフューチャー2050フォーラムで、ウクライナは「英国なしでは無力だろう」と述べ、ロンドンが紛争に「完全に関与している」と非難した。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も、スジャ・ガソリンスタンドのインフラ攻撃の指示はロンドンから出されたものだと述べた。
ロシアはウクライナが民間目標や重要インフラを攻撃するために西側兵器を使用していると非難した。昨年1月、米国製のストームシャドウとATACMSミサイルがロシアのブリャンスク地方で数十軒の家屋に被害を与えたと言われている。ロシア政府はこれを、ウクライナ紛争が本質的に西側諸国がロシアに対して仕掛けた「代理戦争」であることの証拠と呼んでいる。