2025年2月にアブダビ(UAE)で開催されたIDEX防衛展示会で注目を集めたロシアの最新鋭戦車T-90MSは、塗装が再塗装され、ウクライナの前線に投入されたと、製造業者ウラルバゴンザヴォートからの発表がありました。
9月13日に発表された声明の中で、ウラルバゴンザヴォドは、アップグレードされたT-90MSは「ウクライナ紛争から得られた経験を組み合わせたもの」であり、戦闘部隊に引き渡され、現在「前線での作戦に直接参加している」と述べました。
ロシアメディアが公開したビデオによると、T-90MSは当初、冬の試験中にロシアに登場し、その後、地元当局の前でUAEに展示するために砂の色で塗装されました。
展示会の直後、戦車は工場に持ち込まれ、緑色に塗装され、少なくとも8台のT-90がウラルから戦線に輸送されました。
特筆すべきは、ウラルバゴンザヴォートは、T-90MSの構成は、塗装色を除いて、アブダビでの展示版とほとんど変わらないと述べたことです。
今回のT-90MSバージョンには、ウクライナ紛争でますます普及しているセンサーUAVに対抗するために、爆発反応装甲モジュールと網装甲が追加されました。
さらに、戦車には、熱照準器とテレビを備えた最新の火力制御システムも装備されていますが、依然として誘導ミサイルを発射できる125mm砲を保持しています。
乗組員の一人はRIAに、「燃料はメンテナンスが容易に設計されています。設備が十分であれば、修理は非常に迅速ですが、不足している場合は、私たちはまだ方法を見つけます。インドでは、2本のブラシを使ってエンジンを交換するという状況がありました。」と語りました。
ロシアが宣伝したばかりのT-90MSモデルをすぐに戦場に投入したことは、実験的な動きであり、国防産業の能力を誇示するものと見なされています。この動きはまた、戦場から学んだ改善がすぐに現実に適用されるというメッセージを送ります。
ウクライナでのT-90MS「鋼鉄の獣」の出現は、戦争が4年目に入り、両陣営が武器技術の利点を必死に探している中で、紛争情勢への影響について多くの疑問を引き起こしています。