10月24日、タイ当局は、ミャンマー軍が同国最大の詐欺センターの1つを襲撃した後、今週、主に中国人を含む1,000人以上がタイに避難したと発表した。
タイのターク県庁によると、10月22日から10月24日朝(現地時間)までにミャンマーからメーソット地区へ国境を越えた人は計1,049人で、10月23日朝(現地時間)の統計と比べて677人増加した。
その中にはインド、パキスタン、ミャンマー、タイ、その他多くの国の国民も含まれていると同庁は声明で述べた。一方、タイ入国管理局は、国境越え者の大半は中国国籍の男性であると述べた。
10月23日、タイのメディアも、ミャンマーの一部の人々が発泡箱を使って川を渡りタイに向かう様子を映したビデオを放送した。
ターク県当局はまた、タイの警備員の列に直面して荷物の横に地面に座っている男性グループの画像を公開した。
長期にわたる内戦のさなか、政府の統制が緩いミャンマーとの国境沿いにオンライン詐欺センターが出現している。
被害者の多くは厳重に警備された複合施設で働くために人身売買されているが、数十億ドル規模の違法産業でもっと金を稼ぐことを望んで自発的に参加する人もいる。
これに先立ち、10月23日、ミャンマー軍事政権はタイ国境のすぐ向こう側に位置するKKパーク詐欺センターを襲撃し、億万長者イーロン・マスク氏のスペースX社が製造した衛星インターネット機器スターリンクを押収したと発表した。
SpaceXの代表者は後に、ミャンマーの詐欺地帯で使用されていた2,500台以上のStarlinkデバイスを無効化したと発表した。
ターク県(タイ)の副知事サワニット・スリヤクル・ナ・アユタヤ氏は、当局は国境越え者のほとんどがKKパークから来たと信じているが、まだ確認中だと述べた。
アユタヤ氏によると、これらの人々は人身売買の被害者かどうかを判断するために検査され、そうでない場合は不法国境越えの罪で起訴される可能性があるという。