米国連邦捜査局(FBI)は、ドナルド・トランプ大統領がエアフォース・ワンから離陸する際にその位置から直接見える場所で発見された狩猟用ロッジに関連した捜査を主導している。
10月19日にXネットワークに掲載された通知の中で、FBI長官カシュ・パテルは、米国秘密情報局職員がパームビーチ国際空港近くの「エアフォース・ワンエリア付近で不審な小屋を発見した」と述べた。
シークレットサービスのアンソニー・グリエルミ報道官によると、狩猟小屋は10月17日、トランプ氏の飛行前に職員らが空港周辺の安全検査を行っていた際に発見された。
当時、トランプ大統領はマール・ア・ラーゴ・リゾートで週末を過ごした。
グリエルミ氏は「大統領の動きに影響はなく、現場では関係者も発見されなかった」と述べ、「発見された物品やその目的の詳細はまだ明らかにできないが、この事件は私たちが適用する多層セキュリティシステムの重要性を示している」と付け加えた。

パームビーチ郡保安官事務所の発表によると、狩猟小屋の発見後、捜査部隊は空港の南側境界線と平行に走るルートであるサザン・ブールバードの全車線を約24時間封鎖した。
大統領の訪問前には、治安当局がトランプ氏と側近らが飛行機から降りるエリアの周囲に防護境界線を設けることが多い。屋上には狙撃兵が配置され、黄色いバスの列が防護盾として配置され、警察は空港に通じる道路に検問所を設置した。
10月19日の発見は、ライアン・ラウス被告が2024年9月のトランプ氏暗殺計画で有罪判決を受けてから約1カ月後、空港からほど近いウェストパームビーチのゴルフコースで行われた。
これに先立ち、2024年7月にはペンシルベニア州バトラーの選挙集会近くで銃を持った男が屋上から発砲し、トランプ氏は右耳に負傷する事態さえあった。
この攻撃でトランプ支持者1人が死亡、2人が負傷した。秘密諜報員らは襲撃犯を射殺したが、その犯人はトーマス・クルックス(20)と判明した。