中東での緊張の高まり、特にホルムズ海峡でのボトルネックの危険性は、世界の原油価格を3桁に押し上げており、ロシアは最も明確な受益者の1つです。
イズベスチヤ紙によると、イラン周辺の紛争が激化し、ホルムズ経由のエネルギーの流れがほぼ中断されている状況下で、ロシアの原油価格は70%以上急騰しました。3月26日現在、ブレント原油価格は1バレルあたり約106米ドルで取引されており、一方、ロシアのウラル原油は約98米ドル/バレルに達しています。
言うまでもなく、2026年のロシアの予算は、原油価格が1バレルあたり約59米ドルであるシナリオに基づいて作成されています。この大きなギャップは、巨大な財政余地を開いています。
Freedom Finance Globalの専門家であるウラジーミル・チェルノフ氏によると、ウラル原油価格が年末まで1バレルあたり90〜100米ドルの範囲で維持されれば、ロシアの予算はさらに2兆5千億〜3兆5千億ルーブル(296億〜415億米ドル相当)を回収できる可能性があります。たとえ下半期に価格が下落したとしても、追加収入は170億〜237億米ドルに達する可能性があります。
原油価格だけでなく、為替レートも収入源の「増大」に貢献しています。ルーブルは3月初旬から約10%下落し、3月26日には約82ルーブル/米ドルになりました。これにより、国内通貨に換算された輸出収入が大幅に増加し、それによって予算の税収が直接拡大しました。
専門家は、今後数週間で、原油価格はイラン周辺の動向に非常に敏感になると予測しています。緊張がエスカレートし続ければ、特にエネルギー施設やタンカーへの攻撃では、価格は1バレルあたり150米ドルの水準に近づく可能性があります。逆に、沈静化の兆候が現れた場合、市場はすぐに安定するでしょう。
そのような状況下で、ロシアの予算問題は有利な方向に変化しています。赤字の圧力に直面していたモスクワは、エネルギー価格の高騰のおかげで、金融「緩衝地帯」を新たに設けました。これは、地政学と石油市場が常に密接に結びついていることを改めて示しています。