ザクロの種子から得られる貴重な繊維源
ザクロは、健康、特に心臓に良い「赤い奇跡の薬」として古くから知られています。ミシガン州総合健康栄養センター(米国)の栄養士エリザベス・バーンズ氏によると、仮種皮としても知られるザクロの種子は、ジュースには含まれていない貴重な天然繊維源だという。
「ジュースにする過程で、繊維の大部分が除去されてしまいます。一方、繊維は血糖値を安定させ、消化をサポートし、心臓を保護するのに役立ちます」とバーンズさんは言う。
具体的には、ザクロの種100gには約4gの食物繊維が含まれていますが、果汁にはほぼ0です。食物繊維は体重のコントロールに役立つだけでなく、糖尿病や心臓病のリスクを軽減します。
どちらも抗酸化物質が豊富で、品質が異なります
ザクロの種と果汁には、緑茶や赤ワインの 3 倍の抗酸化物質が含まれています。しかし、栄養士のサラ・ベンス氏(OTR/L、米国)によると、それぞれのタイプには独自の長所があるそうです。
ザクロジュースには、炎症と闘い、老化プロセスを遅らせ、心臓細胞を保護するのに役立つ化合物であるポリフェノールが豊富に含まれています。一方、ザクロの種子には、免疫システムに有益なビタミンCと多くの微量栄養素が含まれています。 「ジュースが抗酸化物質を素早く補充するのに役立つなら、ザクロの種を食べることは繊維とビタミンのおかげで持続可能な利益をもたらします」とベンス氏は言う。
研究によると、ザクロは血圧を下げ、炎症を軽減し、血液循環を促進し、それによって脳卒中やアテローム性動脈硬化症のリスクを軽減するのに役立ちます。ただし、専門家は、特に降圧薬や抗凝血剤を服用している人には、適度に使用することを推奨しています。
エリザベス・バーンズさんは「ザクロは種でもジュースでも心臓に良い。重要なのは使い方だ。ジュースを飲むとすぐに栄養を補給できる一方、種を食べると長期にわたって体に栄養を与えることができる」と勧めた。