エミレーツの中立フィールドで、両チームはハイテンポで試合に入り、激しい攻撃を続けた。しかし、15分からブラジルが中盤エリアを完全に制圧して優位性を見せ始める。セネガルは最終ラインからボールを展開しようとしたが、南米代表の息詰まるような圧力からかろうじて逃れることができなかった。
28分にブラジルが先制した。カゼミーロのパスが偶然ニアカテの足に当たって、ボールはエステヴァオの右位置にバウンドした。チェルシーの18歳のスターは素早くこれを処理し、正確なスピンシュートを左隅に送り込み、セネガルのゴールキーパーにブロックのチャンスを与えなかった。
その8分後、ブラジルが点差を2倍にしたのはカゼミーロだった。ロドリゴのフリーキックをマンチェスター・ユナイテッドのミッドフィールダーは見事にコントロールし、回転シュートを決めてボールをポストに当て、バウンドしてセネガルのネットに突き刺さった。
この試合では、カゼミーロはブルーノ・ギマランエスとともに中盤中央でプレーし、セレソンの攻撃はマテウス・クーニャ、ヴィニシウス、ロドリゴ、エステヴァオのカルテットで機能した。セレソンの一貫性と効果的なプレースタイルは、これがカルロ・アンチェロッティ監督が目指す主力チームになる可能性があることを示している。
しかし、ブラジルは守備面でまだ課題を残している。 52分、ゴールキーパーのエデルソンがペナルティーエリア内でボールを失った際に、セネガルに同点ゴールを“与えてしまう”ところだった。ンディアイはすぐに走ってほぼ無人のゴール前でボールを緩衝したが、ボールはファーポストに飛んだ。
後半途中からアンチェロッティ監督のチームはカウンター攻撃のスタイルに切り替えた。ブラジルはヴィニシウス、ロドリゴ、エステバオのスピードを生かし、セネガルの守備を揺さぶり続けた。ラ・リーガでプレーするこのコンビが最後のシュートでもっと決定的だったら、スコアは3-0に上がっていたかもしれない。
アンチェロッティ氏にとって、パラグアイ戦(1-0)、チリ戦(3-0)、韓国戦(5-0)の3勝に続き、ブラジル監督として4度目の勝利となった。残り3試合でセレソンはエクアドルと0-0で引き分け、ボリビアに0-1で敗れ、日本に2-3で敗れた。