FIFA控訴委員会が不法帰化選手7人の訴訟に関する控訴を正式に棄却したことを受け、FAMはこの訴訟をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に持ち込むと発表した。
11月3日夜にFIFAから通知を受けたFAMは、「FAMがこのような状況に直面するのは初めてだ。弁護士と連盟理事会はFIFA控訴委員会の決定に非常に驚いている。しかし、我々は選手の権利と国際舞台におけるマレーシアサッカーの地位のために断固として戦う」と強硬な姿勢を認める声明を発表した。
手続きによると、FAMは10日以内に控訴委員会に詳細な判決を求める期限があり、その後21日以内にCASに請願書を提出する。ここでは、原告のFAMと被告のFIFAの両方が参加することに同意した場合に訴訟が検討されることになる。ファイルの複雑さと審問の数に応じて、処理には 1 ~ 3 か月かかる場合があります。
このスキャンダルは、FAMがロドリゴ・ジュリアン・ホルガド、ジョアン・ヴィトール・ブランダオン・フィゲイレド、エクトル・アレハンドロ・ヘベル・セラーノ、ファクンド・ガルセス、イマノル・マチュカ、ジョン・イラサバル、ガブリエル・アローチャを含む7人の南米選手の出自記録を改ざんした疑いで告発されたことに端を発している。これらの選手たちは、2025年6月にブキット・ジャリル・スタジアムで行われた2027年アジアカップ最終予選でマレーシアがベトナムに4-0で勝利した試合に出場したことがある。
FIFAはマレーシア出身を証明する書類はFIFA規律規定第22条に違反し無効と判断した。調査の結果、FAMには35万スイスフランの罰金、選手らにはそれぞれ2000スイスフランの罰金と12か月の競技禁止が科された。
マレーシアは2027年アジアカップ予選への出場を継続することを依然として許可されているが、CASへの訴えが不成立となった場合、失格またはトーナメントから敗退するリスクに直面する可能性がある。 AFCウィンザー事務局長のジョン・ポール氏は、最終ラウンドに参加するチームの決定を確実に進めるため、審査プロセスは2026年3月31日を超えては続かないと述べた。
この訴訟はマレーシアのサッカー史上で最も深刻な法的危機と考えられており、国際舞台におけるFAMの評判だけでなく東南アジアサッカーのイメージにも大きな影響を与えている。