10月31日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、戦闘の激地となっているポクロフスク市の制圧を目的として、ロシアがウクライナ東部のドネツク地方に約17万人の兵士を派遣したと発表した。
ゼレンスキー氏はポクロフスクの状況は「非常に困難」だったと認めたが、同市が包囲されたとするロシアの主張は否定した。
同氏は、一部のロシア軍部隊がポクロフスクに侵入したが、ウクライナ軍の守備陣によって「徐々に排除」されていると述べた。ゼレンスキー氏はキエフでの記者会見で、「ポクロフスクにはロシア兵がいるが、我々は軍隊を維持する必要があるため、段階的に破壊されている」と述べた。
これまでの包囲戦では、ウクライナは人的資源の大幅な損失を避けるために一部の地域から撤退しなければならなかったが、一方でロシアは数と装備の点で優位を維持し続けた。
ロシア側では、ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍が戦場で「重大な進歩」を遂げていると認めたものの、進歩の遅れと大きな損失は認めた。
プーチン氏は、ウクライナがロシアの軍事力に耐えられないと米国を説得しようとする一方、核能力が「大幅に向上した」と強調し、紛争という目的を最後まで追求する決意を示している。