クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は11月7日、セルゲイ・ラブロフ外相が支持を失ったというメディア情報は「完全に誤り」だと述べた。
セルゲイ・ラブロフ氏が引き続きロシア外相を務めるかとの質問に対し、ペスコフ氏は「間違いない。もちろん、ラブロフ氏は外相の職にある」と答えた。
ロシア外務省は2週連続で、セルゲイ・ラブロフ外相の翌営業週の渡航計画と演説を明らかにしなかった。
こうした展開を受けて、ハンガリーのブダペストで露米首脳会談を開催する計画が崩れ、ラブロフ氏がロシアのウラジーミル・プーチン大統領の支持を失ったのではないかとの憶測が高まっている。
ウラジーミル・プーチン大統領が核兵器実験再開の検討を発表した11月5日、セルゲイ・ラブロフ氏がクレムリンに出席していなかった後も、ソーシャルネットワーク上で噂が広がり続けた。ロシアのコメルサント紙によると、ラブロフ氏の今回の会談欠席は事前に承認されていたという。
ロシア外務省のウェブサイトの情報によると、セルゲイ・ラブロフ外相が最後に公の場に姿を現したのは10月28日、ベラルーシの首都で開催されたユーラシア安全保障に関するミンスク国際会議に参加した時だった。
セルゲイ・ラブロフ外相も定期的にこの役割を果たしているが、今年のG20サミットではロシア代表団を率いていない。クレムリンは今週、11月末に南アフリカのヨハネスブルグで開催されるG20サミットにロシア代表として大統領首席補佐官マクシム・オレシュキンが出席すると発表した。
10月末、フィナンシャル・タイムズ紙は、ロシアの強硬姿勢を理由に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とマルコ・ルビオ米国務長官との電話会談の後、米国がブダペストでの会談の中止を決定したと報じた。
ラヴロフ氏は10月20日にルビオ氏と電話会談し、トランプ氏がプーチン氏との電話会談後にこの情報を発表した数日後にプーチン大統領とドナルド・トランプ大統領の首脳会談開催の可能性について話し合った。しかし、両外相の電話会談後、米国側はハンガリーでの首脳会談の中止を発表した。
セルゲイ・ラブロフ外相は現在76歳。彼は過去21年間、ロシア外務省を率いてきた。