11月2日、クリス・ライト米国エネルギー長官は、ドナルド・トランプ大統領が命令した米国の核兵器システムの新たな実験には核爆発は含まれないと述べた。
大統領が先週ソーシャルメディアに「平等な基準で核兵器実験を開始するよう陸軍省に指示した」と投稿して以来、トランプ政権がこの問題を明らかにするのは初めて。
ライト氏は地元テレビで「私たちが今話しているのはシステムテストのことだと思う」と述べ、これは核爆発ではなく「非核爆発」であると強調した。
実験を担当する当局の責任者であるライト氏は、計画されている実験には「核爆発に必要な正しい結果と条件を確実に作り出すための核兵器の他のすべての構成要素」が含まれると述べた。
トランプ氏の意図に対する曖昧さは、10月30日午前(現地時間)に韓国で行われる中国の習近平国家主席との重要な会談の数分前から始まった。

その際、トランプ氏はソーシャルネットワーキングプラットフォーム「トゥルースソーシャル」上で、数十年にわたる米国の核兵器実験禁止措置を終わらせる準備をほのめかしたようだった。
その日遅くにワシントンに戻ったトランプ氏は、本当に核爆発実験を再開したいのか、それともより頻繁に行われる核弾頭を搭載可能な発射システムの実験をしたいだけなのか、依然として確認を避けた。
10月31日にも、エアフォース・ワンで核実験を再開するつもりかどうか尋ねられたときも、トランプ氏は「すぐにわかるだろう」とあいまいに答えた。
米軍は定期的に核弾頭を搭載可能なミサイルの実験を行っているが、1992年以降核爆発は行っていない。米国は署名したものの批准していない包括的核実験禁止条約(CTBT)は、すべての核兵器国によって今も遵守されている。