カンボジアは午後9時ごろ、プレアビヒア州のタイとの国境地帯から武器と重砲の撤収の第1段階を開始した。マレーシア率いるASEAN監視団(AOT)の監督のもと、10月26日(現地時間)に開催された。
カンボジア情報省が投稿した動画では、トレーラーで運ばれた戦車が暗い未舗装の道路を移動する一方、兵士やAOTの防衛駐在員がメモを取り、強力な懐中電灯で周囲を監視している様子が映されている。
カンボジア国防省報道官マリー・ソチェアタ氏は、同国は協定条項の履行に「善意と強いコミットメント」を示していると述べた。
「カンボジアはタイと両国とその国民の長期的な利益のために緊密に協力していく」とソチェアタ氏は付け加えた。
この動きは和平合意の署名からわずか12時間後に行われた。
10月26日、カンボジアのフン・マネ首相とタイのアヌティン・チャーンビラクル首相は、ドナルド・トランプ米国大統領とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相の立会いの下、第47回ASEAN首脳会議で、クアラルンプール和平協定としても知られる8項目の協定に署名した。

この和平宣言は、数十人が死亡、数十万人が避難し、多くの財産が被害を受けた7月24日の5日間にわたる衝突の後に停戦合意に達して以来、数カ月の交渉を経て発表された。
しかし、タイ軍がバンテアイメンチェイ州の2つの村の住民に退去を強制するために、有刺鉄線のフェンスを設置し、夜間に拡声器を流し続けたため、前回の停戦は脆弱なままだった。
最新の合意はまた、アンワル氏とトランプ氏が仲介した過去2回の停戦合意と同様の条項を繰り返しており、脅迫の停止、軍隊の元の位置への撤退、平和的手段による紛争の解決を求めている。
新しい合意によると、両国は武器の撤去と基地への返還を含む5つの段階を通じて国境地域の緊張を緩和し、平和と安定を回復することを約束する。
アヌティン氏はまた、2カ月以上拘束されているカンボジア兵18人の釈放手続きを開始することにも同意した。
これに先立ち、トランプ氏はカンボジアとタイが紛争を終結させ、平和な隣国関係を構築することで合意に達したことを称賛した。
トランプ大統領は「カンボジア人捕虜18人は解放され、この合意に基づき、平和が真に維持されるようマレーシアを含むASEAN監視団が派遣される」と述べた。