海には無数の魚介類が生息しており、その中には検出が難しい毒素を持っているものもあります。たとえわかっていても、ほんの少しの処理ミスで命を脅かす中毒を引き起こす可能性があります。
ラムドン省保健局によると、同省では2025年初頭から現在までにフグ中毒が2件記録され、17人が入院し、うち1人が死亡した。

ごく最近では、10月15日にファンリークアコミューン(ラムドン省)でフグ中毒事件が発生し、6人が救急搬送された。
コミューン人民委員会委員長のボー・ミン・チエン氏は、このグループの人々は全員地元の漁師だと語った。海水浴後、10月15日午後にフグを持ち帰り調理して食べたところ、翌朝中毒症状が出た。

ビントゥアン総合病院によると、10月15日夜から10月16日朝にかけて、倦怠感、胸の圧迫感、唇のしびれ、手足のしびれなどの症状で4人が救急搬送された。
このうち、患者のT.T.Nさん(1993年生まれ)は危篤状態にあり、挿管が必要となった。 10月16日午後までにさらに2人が入院した。患者 N は予後が重度ですが、危険はありません。
これに先立ち、1月5日にはリエンフオンコミューン(ラムドン省)でもキイロフグ中毒事件が発生し、6人が入院、1人が死亡した。漁師自らがフグを捕獲し、ウムに加工します。

フグに加えて、沖合で獲れたバナナフエダイやスズキなど、他の多くの種類の魚介類にもテトロドトキシンが含まれており、食べると筋肉麻痺、呼吸停止、死に至る可能性があります。この毒素は調理しても分解されません。
フグやその他の魚介類に含まれる天然毒素による食中毒のリスクに直面し、ラムドン省保健局は農務省と地方に対し、宣伝を強化し、いかなる形であってもフグを捕獲、購入、販売、加工、消費しないよう国民に勧告するよう要請した。

ビントゥアン総合病院の医師らによると、フグ中毒を防ぐ唯一の方法はフグを食べないことだという。
何度も注意されているにも関わらず、主観的で「ずっと食べていても大丈夫」という考えから、いまだにフグを特産品と考えている漁師もおり、不幸な中毒事件が起きている。