『タクシードライバー』シーズン1の助監督としてキャリアをスタートさせたカン・ボスン監督は、本作の来たるシーズン3について語った。「シーズン3をやれるとは思っていなかった。映画は大成功を収めたものの、最初から『タクシードライバー』の仲間として、私たちの謙虚な目標と誠実さをいつも覚えている」と語った。
前2シーズンとシーズン3の違いについて監督は、「『タクシードライバー』シリーズの一番いいところは、レインボータクシーのグループが変わらず同じ場所にいるということだ。彼らの性格や関係性、あるいはドギの戦闘スキルも同じだ。これらの“定数”を維持しながら結果を最大化するために、“変数”を増幅させることにした。前シーズンと比べて変わったのは悪役、悪役だ。社会の悪が違うんだ」と語った。
監督によると、ドギがさまざまな人格に変身し、悪役に応じてアクションスタイルを変えるのがシリーズの見どころの一つだという。そのため、チームは事件ごとに悪役の開発に多大な労力を費やしました。その過程で、映画スタッフは、事件の背景となった各悪役の世界のアート ディレクションにも多大な労力を費やしました。
シーズン3の監督を引き受けたカン・ボスンは、物語の核となる「メインカラー」を選択し、各事件の物語を導こうとする。また、彼が最もこだわったのは登場人物たちの動機だった。
「私は多くの時間を費やして、次の質問について考えました。『彼らは犯罪者を捕まえることが仕事であり、警察ではなく、タクシー会社の従業員です。彼らが悪者を追跡し罰する動機は何でしょうか?」最終的に、私は英雄の動機は感情であるという結論に達しました。
ですので、これまでの事件では「被害者」という言葉を使ってきましたが、今回はできるだけ「生存者」という言葉を使い、彼らの物語を深く語ろうと思いました。レインボータクシーグループの行動を正当化し、視聴者の満足度を高めるためにも、こうした感情を適切に描写し構築する必要があると思います。」
映画『タクシードライバー3』は11月21日公開予定。