ドル高と米中貿易摩擦緩和の兆しが安全資産とされる貴金属に圧力をかけたため、月曜の取引では金価格が下落した。投資家は金融政策に関する手掛かりを見つけるために、今週の中央銀行の重要な会合を待っている。
13時55分(ベトナム時間)、スポット金価格は0.8%下落し、1オンス当たり4,077.11ドルとなった。米国12月金先物価格は1.1%下落し、1オンス当たり4,090.9ドルとなった。
ドルが対円で2週間以上ぶりの高値まで上昇し、他通貨保有者にとって金の価格が上昇した。

これに先立ち、米中の経済当局者らは、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が今週検討し決定する貿易協定の枠組みについて合意した。
キャピタル・ドット・コムのアナリスト、カイル・ロッダ氏は「米中貿易協定締結の可能性が予期せぬ形で現れたことは、市場全体にとってプラス要因だ。もちろん、それが金価格に下押し圧力となっている」と述べた。
「現在、市場の熱気は落ち着き、センチメントはよりニュートラルになりつつある。なお金がサポートを維持しているのは、近い将来の財政・金融緩和政策への期待がある。この状況が続けば、金の上昇トレンドはまだ維持できるだろう」と述べた。
先週金曜日に発表されたインフレ報告が予想を下回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FED)は水曜日の会合で0.25%ポイント利下げすると広く予想されている。
しかし、今回の利下げは市場によって事前に予測されていたものであるため、投資家はジェローム・パウエルFRB議長による今後の政策方向性のシグナルに注目するだろう。
無利子資産である金は、低金利環境で恩恵を受けることがよくあります。
世界最大の金ETFであるSPDRゴールド・トラストは、金曜日の同ファンドの金保有量は前日の1,052.37トンから0.52%減少し、1,046.93トンとなったと発表した。
他の貴金属市場では、スポット銀価格が0.6%下落し、1オンスあたり48.31ドルとなった。プラチナ価格は0.7%上昇し、1,616.3ドル/オンスとなった。一方、パラジウムは0.5%上昇し、1,435.75ドル/オンスとなった。
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